MT4によるEA(自動売買)は、設定をしておくと24時間自動でFX売買を行ってくれます。しかしこれは、あくまでEAのプログラミングされたルールにのっとっての取引のみです。EAによるFX取引に慣れてくると、自分の勝ち手法で取引したくなってきたり、取引条件を変えてみたくなったりすることもあるかもしれません。MT4で使えるEAは、いくつかの方法でカスタマイズしたり、プログラミングの知識があれば自作することも可能です。ただし自作のEAを実際の取引で使えるレベルかは、事前にしっかりと確認する必要があります。
▷パラメーターの設定の変更
自作するほどのプログラミングの知識がないという方には、パラメーターの設定変更という方法があります。使っているEAを為替相場の状況に合わせ、パラメーターの値を変更することで取引回数や利益を増やすことができます。しかし、取引回数を増やすということは、わずかな相場の変動が利益に大きく影響する可能性があります。さらに利益を上げるということは、損失率が上がるということでもあります。ハイリスクハイリターンとなってしまうので、十分に注意した上での変更が必要です。パラメーターの初期設定は、基本的には安定したパフォーマンスのために十分検証された値になっています。
▷EAの自作ツールを利用する
EAにはかんたんに作成ができるツールがあり、各サイトで無料あるいは有料で配布されています。プログラミングの知識が不要で、EAを自作することができ、シンプルなEAから高度なレベルのEAまで幅広く作成することができます。かんたんなものであれば、エントリーロジックやクローズロジックを指定するだけで自作のEAができあがります。こちらは既に約定や決済と言った基本的な操作はあらかじめプログラミングされており、きちんとレポートを出すこともできます。あるいはmq4コードに、そのプログラムが何の記載をしているかを解説してくれているツールなどもあるので、プログラミングの勉強にも役立ちます。自作ツールを利用すれば、プログラムを1から書いていくよりもはるかに効率がよく作業ができます。バックテストを繰り返し行い、実際のトレードで使えるレベルかを確認してください。
▷自分自身でプログラミングする
MT4のメタエディターという機能を利用すれば、EAを自作することが可能です。こちらは「MQL4」というMT4専用のプログラミング言語を利用します。C言語の知識がある方であれば処理できるでしょう。プログラムのためには、前提としてFXの知識が必要ですので、こちらはかなりの上級者向けの方法です。MQL4をマスターすれば、0からオリジナルの自作EAを作ることもできますし、コンパイルされたEAを使ってアレンジすることもできます。
▷プロにお願いして作ってもらう
FX取引においては経験を積んでいるけれど、プログラミングの知識がないという方は、プログラミングに関してはプロにお願いしてしまうという方法もあります。EA作成会社や個人で作成を受注している人もいます。トレードのロジックは自分自身で考えないといけないので立派な自作EAです。
このようにMT4のEAを自作するにはいくつか方法がありますが、共通して言えるのは自作EAを実際の取引で実装できるまでには、何度もバックテストを重ね、十分に検証を行わないといけません。
もちろん、無料EAや自作EAは、デモ口座を活用したり、低資金で試してみたりしてから使うようにしてください。また自作EAは実装させなくても、デモ口座にてトレードの練習やプログラミングの練習として利用することもできます。まずは練習として利用するのが安心です。
MT4でEAを自作するのが難しい方は、MT4EAの無料配布サイトにて、EAをダウンロードできます。無料EAを参考にEAを製作してみるのもいいかもしれません。